アビスパ福岡U-18、筑陽学園を2-1で下し再開初戦を白星で飾る

2点目を決めたMF山本隼輔(写真=森田将義)

 高円宮杯U-18サッカーリーグプリンスリーグ九州は、26日に各会場で第8節を実施。筑陽学園アビスパ福岡 U-18による福岡対決は、2-1で福岡U-18が勝利した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、福岡U-18にとっては5月上旬に行われた神村学園との第6節以来の公式戦。MF山本隼輔(3年)が「再開したらみんなで勝ちに向かって頑張ろうと思っていた」と振り返った通り、選手の気合は十分だった。

 ファーストチャンスは筑陽学園だった。前半11分にはFW杉森隼人(2年)のポストプレーから、MF瀬戸千太郎(2年)が縦パスを展開。PAに走り込んだMF行德慎太郎(3年)は止められたが、ゴール前にこぼれたボールをMF北野真平(2年)がミドルで打ち返した。以降も筑陽学園はボールを持ったら素早く前方につけてきたが、福岡U-18は「ミーティングで筑陽さんは、前にどんどん蹴ってくるサッカースタイルだと確認していた」(山本)と冷静に対処した。

 奪ってからは、「前から来る筑陽さんの体力を削っていこうと考えていた」(山本)と後方からのサイドチェンジを多用し、山本とMF藤原尚篤(3年)の両翼を起点にチャンスを伺ったが、「ボールを持っていたというより、持たされていた感じであまり自分たちのプレーができていなかった」(藤原)。だが、前半終了間際の45+2分にはMF正村友希(3年)が左サイドを抜け出し、ゴール前にマイナスのパスを展開。最後は「友希が二枚引き付けてくれた。良いタイミングで入って、良いボールが来たので、シュートしか考えていなかった」と振り返る藤原が豪快に決めて、福岡U-18が均衡を崩した。

アビスパ福岡 U-18が勝利(写真=森田将義)

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 後半は同点を狙った筑陽学園の勢いに飲み込まれた。後半16分には左を抜け出したMF後藤教太(2年)のパスから瀬戸がシュート。GKが弾いたボールを途中出場のMF田山芳規(2年)が押し込んだ。以降も、28分に左サイドでのスローインを受けた杉森のポストプレーから、後藤が決定機を迎えるなど筑陽学園ペースで試合が進んだ。

 だが、「このままでは相手の流れに飲み込まれると思ったので、前から行こうとした」と山本が振り返った通り、福岡U-18もやられっぱなしでは終われない。後半途中から藤原と山本がMFの左右をポジション変更。藤原が左サイドで右足を使えるようになったことで本来の持ち場である中央に近い形でプレーできるようになった。36分には藤原が鋭い突破を見せるなど攻撃の勢いを取り戻すと、87分には左をFW北浜琉星(3年)、藤原と繋ぎ、ゴール前へ。混戦模様の中、「ずっと左サイドの尚篤がエグってくれていたので、クロスからのシュートを狙っていた」と振り返る山本が決めて再リードを奪った。結局、試合はそのままタイムアップを迎え、福岡U-18が再開初戦を白星で飾った。

(文・写真=森田将義)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 九州
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