4月27日、令和3年度関東高校サッカー大会埼玉予選の準決勝が行われ西武台と正智深谷が対戦した。

　西武台はGK1淺沼李空（3年）、DF3安木颯汰（3年）、DF4長谷川智紀（2年）、DF5原田蓮斗（3年）、DF6武笠隼季（3年）、MF7福沢安莉（3年）、MF8吉野光（3年）、MF10丸山実紀（3年）、MF18山本匠馬（3年）、MF20岡田瑞生（3年）、FW17市川遥人（3年）というスターティングメンバー。対する正智深谷はGK小櫃政儀（3年）、DF3深谷朋希（3年）、DF4森下巧（3年）、DF5小屋結世（2年）、DF14大澤航祐（3年）、MF6秋山敬吾（3年）、MF7寺田海成（3年）、MF9渡辺友斗（3年）、MF16池上恒大（3年）、FW10大野涼真（3年）、FW11山口陽生（3年）がスターティングメンバーに名を連ねた。

　試合は開始早々から動く。前半2分にDF原田からのクロスをFW市川がヘディングで押し込み先制点をあげる。西武台はその後も主導権を握るとさらに前半17分、相手のパスをFW市川がカットすると、そのままドリブルで運びシュート。ボールはネットを揺らし、西武台が2点をリードする。

　西武台は球際や空中戦でも競り勝つ場面が見られるなど、テクニックだけでなく、個の力、フィジカルの強さを押し出す展開に、正智深谷はなかなか反撃の糸口を掴むことができない。結局前半は2-0と西武台がリードして終える。

　しかし後半に入ると、逆に正智深谷はFW山口がボールを運び自らシュートを放つと、その直後にも山口がサイドから仕掛けシュートを放つなど再三攻め込むシーンを作る。押し込まれる時間が続く西武台だが、後半28分に、またもやFW市川が輝く。MF山本のシュートをGKが弾くと、すぐさま市川が反応して押し込み3点目を奪う。市川は国際学院戦に続き2度目のハットトリックを達成した。

　点を奪うしかない正智深谷は、後半32分にMF佐藤瞭丞とFW春山朔也を投入してゴールを狙う姿勢を見せるも、今大会無失点の西武台ディフェンスをなかなか崩すことができない。すると後半38分、西武台はCKのチャンスを得ると、ゴール前の混戦からDF武笠が押し込み4点目を挙げる。

　試合はこのまま試合終了のホイッスルが吹かれ4-0で西武台が快勝。個の強さを見せつけた西武台が決勝進出と6年ぶりの関東大会出場を決めた。