米子北、PK戦の末に日章学園を下し8強に名乗り

米子北 vs 日章学園

 令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)ベスト8をかけた3回戦、米子北(鳥取)vs日章学園(宮崎)の一戦が三国運動公園競技場で行われ、米子北が0-0のPK戦の末、日章学園を下し、ベスト8に進出した。

 プリンスリーグ中国所属の米子北とプリンスリーグ九州所属の日章学園の対決。「こうなるかなーと予想していたような試合展開になりました」と語ったのは米子北の中村真吾監督。序盤から一進一退の攻防。米子北は奪ったボールをシンプルに早く動かし相手を崩しに行く。日章学園は、相手のギャップにボールを入れて、剥がしながら攻撃を仕掛けていく。お互い特徴を出しながら一歩も譲らない展開にピッチ上では激しさが増す。様々な局面で激しくぶつかり合い、負けたくない気持ちが随所に見られる。前半はスコアが動かず、シュート数もお互い4本。互角の状況で折り返す。

 後半に入り少しずつ米子北がペースを握る。後半8分に9番FW福田秀人が、右サイドをドリブルで突破しニアサイドにシュートを放つも惜しくもサイドネット。後半14分には、再び9番FW福田秀人が3番DF鈴木慎之介のクロスをヘディングで合わせるも日章学園GK後藤大輝の正面。後半21分には10番MF佐野航大のシュートもギリギリ枠をとらえきれない。米子北は再三ゴールに迫るも、日章学園は4番工藤珠凛を中心にゴールを死守する。「全体的なパワーだったり、タフは米子北の方が上回っていた」(日章学園、原啓太監督)。日章学園も8番MF藤本優希と10番FW木脇蓮苑がコンビネーションでゴールに迫る場面も作り出す。以降もお互いネットを揺らす事は出来ずに、PK戦へ。日章学園は1本目を外してしまい、米子北は5人全員がきっちりと決めて、PK戦は5-4で米子北が勝利しベスト8進出を果たした。惜しくも敗退した日章学園の原啓太監督は「けが人が多い中で選手が本当に頑張ってくれた。選手に1試合でも多く試合をさせてあげたかった。敗退を受け入れるのは本当に苦しいですけど、最終的には監督の責任で、私自身がレベルアップして選手権に繋げていきます」と悔しさを滲ませたが、この経験を活かして選手権に向けての更なる成長が期待できる内容だった。

米子北 vs 日章学園

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 一方、「目標は日本一」と話す米子北の中村真吾監督は、次の神村学園戦に向けて「インハイ前に1-2で負けていて、強さも巧さもあり、自分で判断出来る選手が多いチームなので、ただその中で自分たちのサッカーに持ち込みたいですね。スーパースターがいるので、まずは1対1の局面で頑張れるかだと思います」とコメントした。ここまで全ての試合で苦しみながらも勝負強さを発揮して勝利してきた米子北。日本一に向けて、大一番で勝負強さを発揮できるか。注目の一戦は8月19日テクノポート福井総合運動公園芝生広場で11時30分キックオフで行われる。

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)