後半に入りまずチャンスを掴んだのは、西武文理。後半2分、西武文理・笠原陸のドリブル突破から、シュートはバーを叩く。

 一方の川口東は後半3分、フィードのこぼれに反応した10番佐藤はシュートを放つも、これは枠を外れる。この10番佐藤の気迫あるプレーで川口東も攻撃の機会が増えていく。後半10分、10番佐藤のサイドチェンジから6番田中彰がクロスを上げ、15番佐藤聖也が合わせるも、ゴールならず。対する西武文理は、6番笠原陸のドリブルからのチャンスメークが続く。後半12分には、11番田辺のスルーパスに6番笠原が反応し、シュート放つも相手GK村木千賀士のファインセーブにより、ゴールならず。 

 この後も、一進一退の攻防が続く。川口東はDFラインと2列目がブロックを敷き、連動した守備が印象的だ。
 川口東のショートカウンターに対しては、毎度ベンチから拍手が沸き起こり、 一方の西武文理は、慌てるなと言う監督の言葉から落ちついてボールを回すようなる。
 ここに来て、また10番米山と11番田辺がボールを触る回数が増えてくる。
 後半24分、コーナーキックからファーに詰めていた岡本紘也のヘッドで遂に待望のゴールが生まれると、この1点をきっかけに、更に川口東ゴールを脅かしていく。

 後半27分、途中交代で入った13番木村元気が右サイドからのクロスにシュートを放つもゴール左に逸れる。その後も、6番笠原のドリブル突破からの攻めは続く。

 最後まで耐える形となった川口東は西武文理のゴールを割ることは出来なかった。古豪狭山ジュニアユース出身者岡本紘也のゴールにより西武文理が次に駒を進めることとなった。

【取材・文・写真=石津大輝】