堅守の松本国際が完封勝利で4強進出!東海大諏訪はエース投入も実らず…
松本国際イレブン
6月1日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選の準々決勝が行われ、優勝候補筆頭の松本国際と、インターハイ長野予選2回戦で中野西に3-1と勝利し勝ち上がってきた東海大諏訪がベスト4をかけて対戦した。
松本国際のスターティングメンバーは、23番GK三浦宙、2番早乙女昴聖、3番山田優太、4番青柳凱人、6番渡部翔、7番岸豚人、8番三浦大和、9番高城泰史、10番二木楓、15番遠山詠大、20番矢越俊哉。2回戦から3名のメンバーを変更に試合に臨む。対する東海大諏訪は、1番GK坂本輝宏、2番野崎凌、3番斉藤謙、5番泉田幹太、8番岡本圭佑、9番金子玲於、13番高山輝、14番澤井翔太、16番小川航平、19番藤森大夢、20番宮下直大がスターティングメンバーに名を連ねた。
東海大諏訪のキックオフで試合が始まる。試合開始直後は東海大諏訪が積極的に攻撃。松本国際・勝沢監督が「入りが少し慎重すぎたかな。ダブルボランチにして、まずは失点しない事から入ったがもう少しトライしても良かったかな」と話した通り、松本国際がやや押し込まれる展開が続く。
しかし松本国際は前半26分、コーナーキックから9番高城泰史が合わせ先制ゴール。先制点を取った後は徐々にリズムを掴み、持ち前のテクニックとショートパスを組み合わせ、ゲームを支配していく。
後半に入ると、東海大諏訪は2週間前のリーグ戦で肉離れをしていたキャプテンのエース10番杉村直俊を投入。東海大諏訪・忽滑谷監督の「この大一番でやってもらうしかない」という期待を背負い、東海大諏訪は10番杉村直俊にボールを集めゴールを狙いに行くも、松本国際23番GK三浦宙、ボランチの6番渡部翔、8番三浦大和を中心に固い守備で決定機を作らせない。目立たないが、運動量豊富で常にボールのあるところで、粘り強く守備をして前にボールを繋ぐ。
ゴール前で競り合う両校
そして後半の20分過ぎに再び試合が動く。松本国際の2年生でエースの9番高城泰史がゴール前でボールを受け、DFに囲まれながらも振り向き、GKを良く見て、ゴール隅に流し込む。「素晴らしいゴールでストライカーになってきた。彼に代わる選手はいない」と松本国際・勝沢監督が絶賛したように、ゴール前の嗅覚やチームの苦しい時に点を取れる選手だ。
試合はそのまま9番高城泰史の2ゴールで2-0で松本国際が勝利。試合後、松本国際の勝沢監督は「次は3日間空くので、良い準備をしたいです。長野日大さんはしっかりとボールを繋いでくると思うので、また楽しみな試合になると思います。逆のブロックの東京都市大塩尻も市立長野も良いチームなので、まずは次の試合をしっかり勝って、決勝も勝って全国に行けるように頑張ります」と語った。
惜しくも敗れた東海大諏訪の忽滑谷監督は、「松本国際さんとはリーグ戦でも試合をしていて戦い方は分かっていたので、決して引かないように戦った。もう少し自分たちの土俵で戦いたかった。個の能力は負けていたので、その分チームで協力し守って粘ってチャンスをものにしたかった」と悔しさをにじませた。
東海大諏訪のキャプテンの10番杉村直俊は「チャンスを決めきれなかった。相手のボールの持ち方がうまく、奪いきれないフラストレーションがチーム内にあった。相手に支配されてしまった。しかしまたチームを前向きな姿勢にし、リーグ戦から勢いを作りたいと思います。個々の技術がまだまだ足りないので自分も含めレベルアップをして、どのチームにも負けないようになるために、しっかりと声をかけて、引っ張っていきます」とリーグ戦、その先の選手権に向けて意気込みを語った。
この試合に勝利した松本国際は6月5日に長野Uスタジアムで決勝進出をかけて、長野日大と対戦する。
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選