エースのFW高尾流星が挙げたゴールを守り切り飯塚が4強進出
飯塚FW高尾流星(写真=松尾祐希)
5月30日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福岡予選準々決勝が行われた。全国大会初出場を狙う飯塚は筑紫台と対戦。序盤から試合の主導権を握ると、後半にエースのFW高尾流星(3年)が挙げたゴールを守り切ってベスト4進出を決めた。
飯塚は序盤からFW高尾とFW村越琉威(3年)の2トップを軸に攻め込む。中盤の底でMF築田匡(3年)と長崎偉大(3年)がボールを前線やサイドに運ぶと、2トップと両サイドハーフが上手く関わり、ゴール前に侵入していく。ゴール前の精度を欠いてゴールには結び付かなかったが、テンポの良い攻撃でペースを握った。一方の守備陣もCB菊本遼紫(3年)を軸に相手の良さを消し、決定機を作らせない。194cmのFWジョップ・セリンサリウ(3年)にも良い形でボールを入れさせなかった。
希望が丘 vs 飯塚(写真=松尾祐希)
スコアレスで迎えた後半。飯塚は10分にFW渕上颯史朗(2年)に決定機を作られる場面も遭ったが、落ち着いて試合を進めていく。すると、24分途中出場のMF村井天(2年)のスルーパスに高尾が反応し、右サイドからゴールに向かう。「ファーを狙おうと思ったけど、DFにコースを切られたのでニアに打った」(高尾)。冷静に状況を読み切ったエースの一振りで、飯塚が待望の先制点を挙げた。
以降は時間をうまく使いながら、試合を運んだ飯塚。「勝負にこだわることも、普段から細部にこだわって勝利を掴む取り組みをしてきた。それは出せたと思う」(中辻喜敬監督)。最後まで集中力を切らさず、同じ県リーグ1部で戦う希望ヶ丘を下してベスト4進出を決めた。
(文・写真=松尾祐希)
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福岡予選