羽黒イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)

 しかし後半に入ると流れは急変する。「前からプレスをかけて、前ががりに戦おう」と高原良明監督から指示を受けた岡山学芸館は、インターハイ優秀選手の17檀野世那(3年)をボランチに入れてシステムも「4-4-2」に変更。テクニックとスピードを兼ね備える今井と寺脇が2トップを組んだことで、全体のバランスも改善され次々とチャンスを生み出していく。

 そんな中迎えた56分、岡山学芸館は竹川が蹴った右CKに相手GKが触れたこぼれ球を今井が頭でつなぎ、中央に詰めていた井上が豪快な右足ジャンピングボレーで同点ゴール。さらに78分、寺脇のパスを受けたのは山岡。左サイドからシュートコースをうかがいながらドリブルを仕掛け、放った30mシュートは相手GKの頭を超えるループシュートとなってゴール左へ。2-1と逆転を果たした。

 羽黒もその直後、岩村を入れて同点ゴールを目指したが、岡山学芸館の守備網は崩れず。終わってみれば羽黒に後半シュートを許さなかった岡山学芸館は、インターハイベスト8の底力で2回戦進出を決めた。

 (文=寺下友徳)

▽第100回全国高校サッカー選手権
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