青森山田が勝負強く逆転勝利!4年連続の決勝進出へまた一歩前進

青森山田は4強入り

 1月4日、第100回全国高校サッカー選手権の準々決勝が行われ、等々力陸上競技場での1試合目では、6年ぶり4回目出場の東山(京都)と25年連続27回目出場の青森山田(青森)が対戦した。

 東山は初戦となった2回戦で市立長野(長野)を2-0で、続く3回戦で長崎総科大附(長崎)を3-0で下してきた。対して青森山田は大社(島根)との2回戦(初戦)を6-0で突破し、阪南大高(大阪)との3回戦を3-1で制してきた。

 昨年夏の令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)での同カードでは5-2で勝利した青森山田。そのインターハイとプレミアリーグEASTに続き3冠を狙う絶対的な優勝候補はしかし、この試合では先手を取られる。

 16分に左サイドを崩されDF仲里勇真(2年)にクロスを送られると、最後はDF夘田大揮(3年)に豪快なヘディングを決められて先制を許した。

 その後、青森山田は、U-22日本代表でFC東京加入内定のMF松木玖生(3年)、FC町田ゼルビア加入内定のMF宇野禅斗(3年)、2試合連続得点中のFW名須川真光(3年)らを中心に反撃弾を狙ったが、今大会ここまで無失点で勝ち上がってきた東山の堅いブロックをなかなか割ることができない。32分の那須川の強烈シュートもポストに阻まれた。

 しかし終了間際にPKを獲得すると、これを松木がGKに触られながらもゴール左隅に決めて同点に。1-1で勝負の後半へと向かうことになった。

先制ゴールを決めた東山もあと一歩及ばず

 後半に入ると、東山に10分に立て続けにチャンスを作られる。まず右サイドをMF阪田澪哉(2年)をえぐられ、トップの李隆志のシュートにつなげられると、その直後には右サイドのクロスから藤枝に合わせられた。

 それでも4年連続の決勝進出を目論む青森山田の勝負強さは伊達ではなかった。

 後半13分、右サイドハーフの藤森颯太(3年)のロングスローがゴール前へと供給されると、FW渡邊星来(3年)が右足を振り抜き、待望の追加点を奪ってみせる。

 それからの約30分は、度々松橋啓太(2年)のロングスローや芦谷斗亜(3年)の運動量を生かした東山にゴールに迫られる。それでも、GK沼田晃季(3年)や三輪椋平(3年)と丸山大和(3年)のCBコンビを中心に身体を張って守り追加点を許さず、2-1で競り勝った。

 見事に4強入りを決めた青森山田は、桐光学園(神奈川)を下した高川学園(山口)と1月8日の準決勝で対戦する。

▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権