東京都新人戦第1地区はいよいよ最終章へ。23日、優勝を懸けた注目の決勝戦が都立葛飾野高校グランドにて行われ、修徳とかえつ有明が登場。厚い雲が空を覆い、寒気に包まれた11時30分、頂上決戦はキックオフを迎えた。

　最初のチャンスは修徳。
　今大会これまで、都立葛飾野や開成らを退けてきた東京屈指の名門は序盤から攻勢を仕掛けると開始30秒、右サイドに開いたFW望月翔のクロスからFW牧野純己がシュート。さらに1分後には、MF根岸航の右アーリークロスにFW松岡侑輝が飛び込むなど、好機をフィニッシュまで繋げる。

　一方、センタリングからのピンチを懸念し、「カットインドリブルに対する距離間」を詰めるよう指示が飛んだかえつ有明ベンチ。しかし、そんな敵陣営の警戒を尻目に攻撃の手綱をより一層強めた修徳は2分、早速先制点を奪う。右SB浅田元貴のクロスに飛び込んだのは根岸。鮮やかなジャンピングボレーでネットを揺らす技ありの一撃で試合の均衡を破った。

　さらに1点リード後もなお修徳が主導権を握る。
　望月、松岡を最前線に据え、彼らを狙ったシンプルなロングボールから目指すは追加点。27分、根岸から右サイドの浅田と繋ぎ、最後はファーサイドでクロスを受けた牧野がシュート。30分には牧野の左クロスから松岡がPA内でフリーとなるビックチャンスを迎えるも、かえつ有明GK若山勇輝の好セーブに阻まれた。