攻撃陣爆発!西川のハットトリックを含む5得点で京都橘が勝利!
関西のルーキーリーグである関西U-16~Groeien~1部の第6節が7月10日に阪南大学高見の里Gで行われ、京都橘が阪南大高に5-0で勝利した。
前半立ち上がりから阪南大高陣地に押し込むことに成功した京都橘。この試合指揮をとった京都橘・川崎コーチが「攻守において主導権を握っていこうというプランの中で、うまく3-6-1がハマったと思う」と話すように、高い位置からのプレスでボールを奪い、攻撃的なシステムが機能していく。攻撃のタクトを振るったのは7番MF西川桂太と9番FW西田琉絃のコンビ。21分には9番西田、22分には7番西川が2人のコンビネーションからシュートまで持っていくシーンが増える。
すると35分、9番西田が右サイドからのボールに抜け出し、左足でゴール。21分にキーパーセーブされた形と似ていたが、今度は冷静にゴール右隅に流し込む。さらに西田は38分、7番西川からスルーパスをもらうと、またも左足で右隅に流し込みゴール。43分には西田が起点となり、右サイドからのマイナスのボールを西川がワンフェイク入れて右足に持ち出し、左隅にゴール。前半は京都橘が3-0とリードして折り返す。
苦しい状況になった阪南大高だったが、濱田監督が「ハーフタイムで、前半ディフェンスラインの前のスペースを使われて間延びしていたので、後ろが押し上げないと4-4-2は機能しないよと話した」というように、全体がコンパクトになり、後半立ち上がりは押し込む時間帯が増える。しかし、京都橘のディフェンスラインは引水タイムや選手が負傷してできた時間を使って細かく修正。阪南大高にシュートを打たせない。
すると86分、ロングボールを左サイドで受けた京都橘7番西川がカットインして右足でシュート。少しディフェンスにディフレクトしたボールはネットを揺らし、我慢した京都橘に大きな4点目が入る。西川は94分にもダメ押しのゴールを奪いハットトリック達成。西田2点、西川3点を奪った京都橘が5-0で勝利した。
京都橘・川崎コーチが「今年の1年生は攻撃に特徴のある選手が多い」と話したように、個性派揃いの攻撃陣が爆発した京都橘。対する阪南大高は初戦ということもあり難しい試合となったが、要所要所で選手たちのポテンシャルは垣間見えた。これからチームが出来上がってくのが非常に楽しみである。
(文・写真=髙森詠人)