10月24日、第100回全国高校サッカー選手権大阪予選の6回戦が行われ、大阪桐蔭vs大阪商大堺は先制されるも逆転し突き放した大阪桐蔭が大阪商大堺を下した。勝利した大阪桐蔭は準々決勝で東海大仰星と対戦する。

　大阪桐蔭は5回戦から登場し茨木に苦戦しながらも1-0で勝利。大阪商大堺は3回戦から勝ち上がり5回戦では高槻北との接戦を制し無失点でこの大一番までたどり着いた。

　試合は序盤から大阪桐蔭がボールを握る。しかし試合の均衡を破ったのは大阪商大堺。9分、ロングスローからチャンスを作ると7番MF前原隼斗がゴールネットを揺らし先制ゴールを決める。まずは同点に追い付きたい大阪桐蔭は18分に右CKから決定機を作るもゴールならず。それでも焦れずに攻め続ける大阪桐蔭は21分、左サイドから8番MF室勇志がグラウンダーのクロスを送ると、13番FW高垣佑椰が中で合わせ右のサイドネットにシュートを流し込み同点に追い付く。

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　1-1で後半を迎えると大阪桐蔭が力を発揮。56分に4番MF大倉凛也のゴールで逆転に成功すると、途中交代の11番MF奥野龍登が追加点。試合終了間際の80+5分には7番DF馬場啓太朗の強烈なシュートがバーに当たってゴールラインを割り4点目。先制され難しい展開が予想された大阪桐蔭だったが終わってみれば4-1の快勝で次戦に駒を進めた。

　少ないチャンスをモノにし逃げ切りたかった大阪商大堺だったが、大阪桐蔭の分厚い攻撃の前に耐え切れず。長身の18番FW櫻木真生琉オビンナを起点にしたかったが、そこも相手に対応され悔しい敗戦となってしまった。ここまで攻撃陣を引っ張ってきた10番MF美坐颯斗の不在や、リードを許した中で大阪商大堺の強みであるCKの機会が作れなかったのも痛かった。

　一方、見事な逆転劇をみせた大阪桐蔭。次戦の相手は同じプリンス勢の東海大仰星だ。パワフルなサッカーをしてくる相手だけにこの日許したような先制点は致命傷にもなりかねない。この日は攻撃陣が好調だっただけに、次戦ではインターハイであの静岡学園をも苦しめた連携した守備で中盤での優位性を確保したいところだ。

　(文・写真＝会田健司)