後半5ゴールの鹿島学園が境を7-3で下し決勝進出

鹿島学園イレブン(写真=矢島公彦)

 11月26日、第100回全国高校サッカー選手権茨城予選の準決勝第1試合で、大会連覇を狙う鹿島学園と準々決勝で水戸工を下し21年ぶりに4強入りを果たした境が対戦。前半を2-3で折り返した鹿島学園が後半に一挙5得点を挙げ7-3で勝利した。

 鹿島学園のスターティングメンバーはGKが小副川虎之介、DFに杉山諒、佐々木輝大、渕伸平、桜井稜、上原悠平、MFに横須賀麗仁、林結人、FWは山口永遠、松村尚樹、上野光永。対する境はGK内海俊、DFは鶴見勇介、土屋優人、篠崎崇、石塚葵竣、岩崎晴琉、MFに杉本奏人、関凌汰、田中啓太、FWは杉浦瞭真、鈴木脩平が名を連ねた。

 試合はいきなり動く。前半1分に5番DF渕伸平からの長いボールを、11番FW松村尚樹がパス。ボールを受けたU-16日本代表候補にも選出された2年生の6番DF櫻井稜が決めて先制に成功。試合開始直後に先制された境だったが、前半11分にPKを獲得すると、そのPKを10番FW鈴木脩平が落ち着いて決めて試合を振り出しに戻す。同点に追いついた境は直後の同14分には変化をつけたCKから、こぼれ球を8番FW杉浦瞭真が押し込み逆転。さらに勢いに乗る境は同28分には右からのクロスを10番FW鈴木脩平がワンタッチで左足で流し込み追加点を奪取。一方、リードを広げられた鹿島学園は、同31分に境DFのクリアミスを17番FW上野光永が左足で決めて1点差に。前半のうちになんとか追いつきたい鹿島学園は、猛攻をしかけるも、境DF陣が体を張って死守。鹿島学園は、前半アディショナルタイムに、CKからゴールネットを揺らすも、その前に反則があり、ノーゴール。境がリードして前半を折り返す。

 後半開始早々、鹿島学園は右サイド6番DF櫻井稜のドリブルの侵入から一度相手に引っかかるがそのこぼれ球を9番FW山口永遠が左足を振り抜き同点に。そして、後半11分、カウンターから8番MF林結人が抜け出し、中央に走りこんできた11番FW松村尚樹がワンタッチで合わせて逆転に成功。その1分後には17番FW上野光永が左サイドをドリブル突破から、この試合2点目となるゴールをあげ2点差に。その後も鹿島学園は同17分に3番DF杉山諒が、同23分には11番FW松村尚樹が追加点を奪取し試合を決定づける。前半苦しんだ鹿島学園だったが、後半に5得点を挙げ7-3で勝利し、決勝へ駒を進めた。

(写真=矢島公彦)

▽第100回全国高校サッカー選手権茨城予選
第100回全国高校サッカー選手権茨城予選