後半に3点を挙げた大宮南が2回戦へ
入間向陽 vs 大宮南
10月9日、第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選の決勝トーナメント1回戦で決勝トーナメントから登場の大宮南と、1次予選から勝ち上がってきた入間向陽の一戦が行われた。
大宮南は立ち上がりから入間向陽ゴールに迫る。右ウイング池亀亮太(3年)と左サイド武田克斗(3年)が入間向陽のサイドを幾度となく突破を試み、中で待つ2トップの水口岳志(3年)と田上隼輝(3年)が入間向陽ゴールを脅かすも、入間向陽GK成田匡希(3年)のファインセーブもあり前半はスコアレスで折り返す。前半無失点で折り返した入間向陽の木村監督は「プラン以上の出来だったが、ゴールに向かっていく部分があと一歩だったかなと思い、もう少しゴールに全員で向かっていこう。やられる部分も計算通りと考えて、全員でカバーをしよう」と選手へ指示。後半立ち上がりから入間向陽が前半よりもボールを持つ時間が多くなり一進一退の攻防となったが、時間が経つにつれて徐々に入間向陽の選手が足をつる場面が多くなる。
入間向陽 vs 大宮南
その隙を逃さない大宮南は池亀亮太(3年)が右サイドを攻略する。「奪われても、ミスをしても何度も何度も仕掛けていく選手。相手にとっては嫌な選手」と大宮南の田中監督が絶賛する池亀亮太(3年)が上げたクロスボールは一度バーに当たるも、その跳ね返りを武田克斗(3年)が押し込み待望の先制点。その後大宮南はFKを田上隼輝(3年)が、終了間際にはCKからの混戦を千田蓮矢(2年)が決めて3-0とし、2回戦進出を決めた。勝利した田中監督は「1点取って選手も力が抜けてリラックスできた。初戦らしい硬い試合展開で難しい試合だったが、逆に前半を0で終われたのは良かった。これから勝ち続けていくためにはクロスの質をもっとあげないといけない。そして中の選手もしっかりと決めていかないと、ここから上のチームには絶対に勝てないので。(2回戦の)武蔵越生さんとはリーグ戦でもやっていて、その時は負けているので、選手権でリベンジをしたい」と課題と決意を語った。
一方、敗れた入間向陽の木村監督は「この世代は不安が多かった代でしたが、リーグ戦を通じて、一人一人が自立していって、こういう風に強くなろうよという雰囲気が出てきて今は本当に一人一人が強くなりました。スーパーな選手はいないけどみんながみんなで引っ張っていくという部分を今後は後輩たちが受け継いでほしいなと思っています」と最後まで諦めずに戦った選手たちを称えた。勝利した大宮南は10月16日に第99回全国高校サッカー選手権埼玉予選準優勝校の武蔵越生と対戦する。
▽第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選