宮崎日大、宮崎第一を下し2年連続の選手権出場まであと1勝

宮崎第一 vs 宮崎日大

 2年連続の高校サッカー選手権出場まであと1勝とした。

 11月3日、第100回全国高校サッカー選手権宮崎予選準決勝が行われ、宮崎日大宮崎第一と対戦。前半にセットプレーから挙げた2ゴールと、終了間際のダメ押し弾で勝利を掴んだ。

 宮崎日大は4-1-4-1の布陣でスタートすると、開始2分でチャンスを得る。MF渡邉凜紅(3年)の左CKから石川大翔(2年)が頭で合わせ、先制点を奪った。以降も優勢に進め、MF和田俊星(3年)らが積極的に仕掛けていく。19分には芥川蘭丸(2年)が得意の左足で直接FKをねじ込み、さらにリードを広げた。

 以降もテンポの良いパス回しで相手を翻弄するが、徐々にフィニッシュに持ち込めない場面が増加。守備ブロックの外でボールを回すシーンが散見し、縦パスを入れる回数が減った。

連覇に王手をかけた宮崎日大イレブン

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 後半に入っても、リズムを変えられない。中盤でのボールロストが目立つようになり、カウンターからピンチを招く場面が多くなる。62分には長友翔汰(3年)に頭で決められ、その後も後半途中から投入されたCB加藤真輔(2年)のロングスローから好機を作られた。

 残り10分を切って1点差。何とか耐える展開に嫌な雰囲気が漂うが、その流れを1年生アタッカーが変える。57分から投入された松添隼大(1年)がスピードと技術を生かしたドリブルで局面を打開。攻撃に変化を加えると、アディショナルタイムには同じく途中出場のMF山内靖流(2年)とのワンツーでエリア内に侵入し、右足で鮮やかなコントロールショットを突き刺した。

 3-1で勝利を手にした宮崎日大。新チーム発足以降、県内のタイトルは取れていない。「新人戦も決勝で負けていて、総体で勝つつもりでいたけど、全国大会に行けなかった。残りは選手権だけ。絶対に優勝するという気持ちは強い」とは石川の言葉。6日に行われる決勝で鵬翔を倒し、2年連続の選手権出場を果たせるか。宮崎の新鋭校は今までの悔しさを晴らすべく、ファイナルの舞台に立つ。

▽第100回全国高校サッカー選手権宮崎予選
第100回全国高校サッカー選手権宮崎予選