先制点を奪った稲葉(暁星)
電光石火の3得点!暁星、前半で勝負を決め注目の一戦を制す!
まず試合が動いたのは6分だった。暁星高等学校は右から左へ大きくサイドチェンジ。そして中央に戻したところ、稲葉がゴール前に走り込み、上手く体を投げ出しながらシュート。ボールをゴールへと流し込む。
さらに9分、左サイドからの折り返しを石本がキッチリと沈め追加点。石本は10分にも右からミドルシュートを決め、暁星があっという間に3点をリードする。
正則学園は暁星高等学校の出足の速さとプレッシャーに面食らっているうちに立て続けに決められてしまった形。なんとか立て直しを図ろうと選手を交代させたり声をかけ合ったりと手を打つ。
しかし、暁星高等学校がそれをさせない。前線からの守備でボールを奪い、同時に最終ラインはセンターラインを超え相手陣内にまで押し上げ、コンパクトに展開。その中を豊富な運動量で駆け回り、正則学園を翻弄していく。
後半に入っても暁星高等学校ペースで試合は進む。
55分を過ぎたあたりからやや疲れが見え始め運動量が落ち、足元の精度も欠けてくる。正則学園もそこにつけ込もうと攻撃を繰り出すが、なかなかシュートまで持っていくことが出来ない。やっとの思いで中盤を抜けても、集中を切らさないDF陣に即座に跳ね返されてしまう。
結局最後まで大きなミスをおかさず試合をまとめ上げた暁星が3対0と正則学園を寄せ付けず、3回戦へと駒を進めることとなった。
(文・写真 編集部)