実践学園、第5地区制覇!藤尾圭悟らのゴールで明大中野を撃破!

 平成27年度東京都新人戦第5地区の決勝のカードとして行われたのは、白いユニフォームに身を纏う実践学園と、青いユニフォームに身を纏う明大中野。両者どちらも応援団を引き連れ、緊張感のある中で試合はスタートされた。

 お互い前からボールを奪いに行ったため、試合はガチガチの展開でスタート。実践学園は4-2-3‐1、明大中野は4-4-2のフォーメーションでこの一戦に臨んだ。

 両者互いに相手のプレッシャーからゴールまで迫れない時間が続くが、ボールを大事にしようとする実践学園が少しずつペースを握る。

 19番前原龍磨、9番藤尾圭悟、6番石井惇平、8番窪園流星と中盤に小柄なテクニシャンとドリブラーを揃えた実践学園は、躍動感のあるFW11番のトップにボールを配給したり、豊富な運動量でどんどん一列目を追い越す事で攻撃に厚みを加える。

 対する明大中野は3番宮沢幸輝,4番黒石康太朗が身体を張った守備でDFラインを統率し、前線ではトップの8番丸勘九郎が身体を張ったプレーとゴールに迫る気持ちを見せ、9番白水大悟が連動した動きを見せる。

 前半は両校ゆずらずスコアレスで折り返し、勝負の行方は後半戦へ。

 後半突入後、先にチャンスを掴んだのは実践学園。後半2分、実践学園はクロスボールのクリアボールを拾ったFW9番藤尾がボレーシュート。これが鮮やかにゴール右隅に決まり先制点を奪取する。

 一方、0-1とリードされ何とか1点を返したい明大中野はサイドハーフの裏にシンプルに蹴る事により前への推進力を増す。後半6分、FW8番丸の身体を張ったポストプレーから、MF10番立花祐樹にボールを繋ぎ、ボールを受けたMF10番立花がミドルシュートを放つもこれはGK土肥直樹のファインセーブにあい同点ゴールとはならず。

 追加点を奪いたい実践学園は、後半16分に右サイドでの見事な連携プレーからクロスを上げると、これを中で待ち受けていたFW9番藤尾が冷静にゴール右隅に決め、2-0とリードを広げる。更に、攻撃の手を緩めない実践学園は後半24分、MF19番前原が軽やかなステップでDF2枚を交わし、見事な中央突破から左サイドからセンタリングを上げると、これに合わせたFW11番荒川がきっちりとゴールを決め3点目を奪取。

 その後も実践学園の猛攻が続くが、最後の最後でDFラインとGK金のファイト溢れるプレーでなんとか耐える明大中野。途中交代で入った瞬足MF14番酒井勇人が単独突破を何度も試みるが結局最後までゴールを割ることが出来ず無念のホイッスル。

 明大中野は最後までチーム一丸となって守りチャンスを伺ったが、実践学園の手厚い攻撃に屈することとなった。試合終了まで集中した守備でDF陣が守り、小柄ながらも技術と運動量を兼ね備えた選手が中盤を支配した実践学園。攻撃の選手が目立った試合だったが、最後まで声を枯らしながらフィールドからチームを鼓舞した10番斎藤翔のキャプテンシーも光っていた。

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(文・石津大輝)