華麗なサッカーを展開した大阪学院大高が和歌山北を2-0で下す!プリンス1部昇格まであと1勝

途中出場で先制ゴールを決めた大阪学院大高FW北田統士

 11月20日、プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)1回戦がJグリーン堺で行われ、大阪学院大高(大阪1)が和歌山北(和歌山2)に2-0で勝利し初戦を突破した。大阪学院大高は決定戦に進出しプリンスリーグ1部昇格を賭けて奈良育英(奈良1)と対戦する。

 和歌山北のスターティングメンバーは
GK山下恭之
DF林仁一朗、稲毛悠陽、中尾拓真、竹田和磨
MF内芝優成、山本真靖、豊川晋ノ介、國友了哉
FW髙木裕太、畠山大空

 対する大阪学院大高は
GK東虎白
DF上島真翔、野間康介、岡駿佑、木場慶太
MF新名拓陸、本田全、山本未来翔、前田大翔
FW青木玲、舟見優太郎
のメンバーで試合に挑んだ。

 和歌山北は和歌山1部リーグを2位で、大阪学院大高は大阪1部リーグで優勝しこのプレーオフに進んできた。和歌山北は2016シーズンぶりの、大阪学院大高は現行のプリンスリーグ関西1部初参入を目指し激突した。

 12分、大阪学院大高は早くも選手交代。怪我もあってベンチスタートとなっていたFW北田統士を投入。するとFW北田が入ったことで大阪学院大高の攻撃がスムーズに展開される。距離感もよく余裕を持ってボールを回す大阪学院大高に対し和歌山北は後手に回り自陣に押し込まれる展開が続く。

【フォトギャラリー】プリンスリーグ関西 プレーオフ1回戦 和歌山北 vs 大阪学院大高

劣勢の中でもの能力の高さを発揮した和歌山北DF中尾拓真

 大阪学院大高は13番FW舟見優太郎が裏に抜け出しシュートを放てば、左サイドのクロスに9番MF前田大翔がヘディングシュートを放つなどチャンスを量産。しかし、和歌山北はGK山下恭之のファインセーブもあり、4番DF中尾拓真を中心としたDF陣が我慢強く対応し前半を無失点で切り抜ける。

 チャンスを決められず後半を迎えた大阪学院大高だったが、後半開始早々の47分に均衡を破る。8番MF山本未来翔からのパスを受けたFW北田がシュートフェイントから「途中から出て点を取ろうと思っていた」とゴールネットを揺らした。その後も優位に試合を進める大阪学院大高は83分にも11番DF岡駿佑のFKに6番MF本田全が頭で合わせて追加点。

 試合はそのまま2-0で終了し、大阪学院大高が次戦に駒を進めた。自分たちのサッカーを存分に発揮し、見事な完勝を収めた大阪学院大高。怪我を押しながらの出場で先制ゴールを決めたFW北田は「次も僕がゴールを決めてチームを勝利に導きたい」と力強くコメント。

 選手権では期待されながらも6回戦で無念の敗退となってしまっただけに次戦も勝利し、プリンスリーグ関西1部昇格という形で有終の美を飾りたいところだ。一方、6年ぶりのプリンス1部昇格を逃した和歌山北はDF陣が耐えていただけに、少ないチャンスをものにしたかったところだ。プリンス2部になるか、県リーグになるかはまだ未定だが来年の挑戦に期待したい。

(文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2021プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)
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