奈良育英 vs 香芝(写真=森田将義)

 ハーフタイムに、梶村監督に「いつも通りやったら出来る」と背中を押された奈良育英は「もう1回落ち着いて自分たちのペースで試合を運ぼうと意識し、後半に入った」(MF大西陽太、2年)。前線の本岡を起点に2人目、3人目が出ていく攻撃が増え、後半10分にはPA右を抜け出した水流のパスから、本岡が決めて奈良育英が再びリードを手にした。24分には倉本のパスから、カットインしてきたMF置本哲司(1年)を倒して、PKを与えてしまったが、相手のキックが枠を逸れる運にも助けられた。33分には後方からのパスをPA右で受けたMF阪本大(2年)がGKをかわして中央にパス。2点目同様の形で本岡が再び決めると、奈良育英が3-1で勝利した。

 奈良育英は4月から始まるプリンスリーグ関西1部に向けて、個人のレベルを高めなければいけない。コロナ禍で練習試合がままならない中、チャンピオンになれば挑める2月末の近畿総体プレ大会は貴重な機会。一足早く県よりも高い関西のレベルを肌で感じ成長に繋げるためにも、残り1勝も確実に掴み取る。

(文・写真=森田将義)

▽令和3年度奈良新人戦(新人選手権大会)
令和3年度奈良新人戦(新人選手権大会)