【フォトギャラリー】 長崎総科大附 vs 島原商

長崎総科大附 vs 島原商(写真=藤原裕久)

 3点差とし勝利を確信した長崎総科大附は、後半に入ると長いボールを減らして、ボールをつないでサイドを攻めるスタイルへスイッチ。これに対して、ボールを回されながらも吉田陽亮・林田雅長・古瀬柊希らが体を張って守っていく島原商業だが、後半9分に長崎総大附属は竹田天馬のタイミング、コースともに絶妙なシュートで4点目。新キャプテンの竹田は後半30分にもゴール前のFKを直接決めてこの日2得点。終了間際にも平山がゴールを決めた長崎総大附属が6-0で島原商業を下し準々決勝への進出を決めた。

 「点を取りにいけ!」

 1月2日に全国高校サッカー選手権を戦い、その疲れを癒やす間もなくチームに届いた小嶺忠敏監督の訃報。心身共に衝撃を受けた長崎総科大附だったが、定方敏和監督の指示通り試合終了の瞬間まで攻撃の手を緩めることはなかった。前線にボールがおさまらず、草野望ら攻撃陣まで良い形でつなげなかった島原商だが、走力や球際の強度は決して低いものではなかった。だが個人技が高く、走力や球際でも強いこの日の長崎総大附属は、付け入る隙を与えなかった。その勝負へのこだわりに故・小嶺忠敏監督の面影が感じられた。

 『長崎総大附属、いまだ強し』

 誰よりも高校サッカーを愛し、誰よりも高校サッカーに愛された名将に恥じない戦いぶりで新生長崎総科大附が発進した。

(文・写真=藤原裕久)

▽令和3年度長崎新人戦(新人選手権大会)
令和3年度長崎新人戦(新人選手権大会)