桐生第一vs 大宮アルディージャU18

 後半に入ると、試合の流れは大宮へ。「ボールと相手を動かす。ハーフタイムに修正を加えた」(森田浩史監督)相手に対し、徐々に押し返されてしまう。前半から出足の良さを見せていた石原翼(3年)、岡村葵(3年)のダブルボランチコンビも足が止まり、中盤でセカンドボールを拾えなくなった。16分には大宮のFW高橋輝(3年)に左サイドからカットインされ、右足でネットを揺らされてしまう。なんとか一瞬の隙を突き、66分にMF小野剛史(2年)のパスを受けた乾真人(2年)がシュートを放ち、こぼれ球をFW松島颯汰(2年)が押し込んで同点に追い付いた。

 しかし、この日の桐生一は噛み合わない。「ちょっとした隙を与えてはいけない」と中村裕幸監督が振り返った通り、71分にはCKの流れからMF市原吏音(2年)に鮮やかなミドルシュートを決められてしまう。75分にはMF種田陽(2年)の左CKから左SB作本優真(2年)にゴールを許して勝負あり。桐生一は初勝利を挙げられず、1分3敗となった。

 主導権を握る時間もあったが、最後は相手のパワーと技術に押し切られた桐生一。横浜FMユースとの初戦で0-7の大敗を喫してから、FC東京U-18に3-5、市立船橋に0-0と未勝利が続く中でも手応えを得ていた。しかし、この日は攻守が噛み合わず、1-3で敗北。「ハーフタイムに前半の入りが変わっていない。監督からも逃げているぞと言われた」(諏訪)。内容が良化していただけに、悔しさが残る一戦となったのは間違いない。しかし、下を向いている暇はない。初勝利を掴むべく、さらなる成長を目指して走り続ける。

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST
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