大宮アルディージャU18 vs 流通経済大柏

 後半に入ると、大宮は運動量が低下。高温多湿の環境で思うように身体が動かず、早い時間帯に足を攣ってしまう選手が出てしまう。64分にはエースの前澤が交代するなど、総力戦の様相を呈していく。時計の針が進むにつれて守備の時間が増え、70分過ぎには連続でCKやスローインとなった。それでも粘り強く対応すると、89分に途中出場コンビが一瞬の隙を突く。FW高橋輝(3年)が右サイドを打開してクロスを入れると、MF勇内山遥海(3年)がダイビングヘッドで勝負を決める2点目をもぎ取った。終わってみれば2-0の快勝。今季初の無失点勝利で、今シーズン初めての連勝を飾った。

 試合後、森田浩史監督は選手の頑張りを賞賛。「蒸し暑い中での試合で選手も苦しかったし、走れなかった。ただ、相手もそれは一緒。もっとできた部分はあるけど、前節に続いて勝点3を取れて良かった」と話す。

 前節は後半に挽回して勝利を手にしたが、今節は修正をしてきっちり勝ち切った。エースの前澤にゴールが生まれたのはもちろん、CBの小澤やボランチの市原が安定した守備を見せたのは今後に繋がる。翌週は中3日でU-18クラブユース選手権の関東予選を戦い、週末には再びプレミアリーグを戦う過密日程だが、手応えと自信を得たことはチームにとって何よりの収穫だった。

(文・写真=松尾祐希)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST
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