FW大堀柊人のゴールが決勝点となった(写真=多田哲平)
そうした圧力をかけ続けた姿勢が奏功したのは後半開始早々だった。
48分、ボールを奪って素早く敵陣に進入すると、小西からのパスに反応してディフェンスラインの背後に抜け出したFW9大堀柊人(3年)が冷静にゴール右に流し込み、待望の先制点。流通経済大柏がリードを得た。
その後、前橋育英に押し込まれる展開が続くも、プレス強度を維持したまま相手に自由を許さない。特に圧巻だったのは2ボランチの素早い寄せだ。
MF7都築駿太(3年)、堀川、そして堀川に代わって60分から途中出場したMF13佐藤瑠河(3年)はきっちりと中盤のスペースを埋め、中央エリアにパスが入れば鋭いタックルでボール奪取を図った。
前橋育英の2ボランチ、MF14徳永涼(3年)とMF19青柳龍次郎(3年)も技術が高く、プレスをかわされる場面は少なくはなかったが、それでもこのふたりを要所で食い止めていたのは大きかった。
また67分の相手FW10高足善(3年)のドリブルシュートを浴びるも枠外に外れて助かり、青柳に守備陣の裏を突かれた76分の場面も、GK31デューフ・エマニエル・凛太朗(3年)のスーパーセーブで事なきを得た。
そして流通経済大柏は、終盤に前線の人数を増やしてきた前橋育英の猛反撃をはね返し続け、完封に成功。見事に勝ち切り、今季2勝目を挙げた。
(文・写真=多田哲平)
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