迎えた後半は立ち上がりに大津の攻撃を受ける形になったが、最終ラインが粘り強く守って相手に得点を許さない。雨の影響で滑りやすいグラウンドにも対応し、慌てずに対処していく。61分には石川のクロスがそのままゴールに吸い込まれ、試合を決定付ける4点目を手にした。
清水エスパルスユース vs 大津
最後まで集中力を切らさなかった清水は要所を締め、守備陣も無失点。練習試合も含めて今季初の完封勝利で暫定6位に浮上した。
澤登正朗監督も会心の勝利に頬が思わず緩めた。
「失点0で抑えたゲームは練習試合を含めて初めて。全部失点していたので、今日は勝利も嬉しいけど、無失点で抑えられたことの方が嬉しい。90分間戦うこと。相手の身長が高いのは分かっていたし、タイミングを考えて飛べば勝てる。選手たちがそれを体現してくれましたね」
今季は失点が増え、複数得点を奪っても勝ち切れない試合が少なくなかった。課題を抱えていた中で達成した初のシャットアウト。「全体的に守備は結構課題なので、今日は点を取られなかったので、そこは成長だと思う」(安藤)。好調を維持している攻撃陣を支える上でも、“0”で終えられた試合はチームを上昇気流に乗せるきっかけになるはずだ。
(文・写真=松尾祐希)
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