サンフレッチェ広島F.Cユース vs 大津(写真=松尾祐希)
一方の大津は小林俊瑛(新3年)、田原瑠衣(新3年)がU-17高校選抜、碇明日麻(新2年)がU-17日本代表の活動で不在となり、序盤から失点を重ねる苦しい展開。それでもキャプテン・小林の代わりにキャプテンマークを巻いたMF浅野力愛(新3年)を軸に立て直し、ショートパスを主体に相手陣内に入り込んでいく。30分にはMF中馬颯太(新3年)が左サイドからカットインし、右足でネットを揺らして1点を返した。
2-1で迎えた後半も一進一退の攻防が続くが、先手を取ったのは広島。44分に中川のスルーパスから決定機が生まれると、最後は笠木が冷静にGKとの1対1を制してリードを広げた。これで勢いに乗った広島は52分に左SB石原未蘭(新3年)が試合を決定付ける4点目を奪う。
一気にリードを広げた広島はその後も危なげなく試合を進め、大津の攻撃陣に追加点を許さない。「新チームが立ち上がり、大会前までに3試合しかトレーニングマッチができていなかった。このサニックス杯でチャレンジをしたかったので、気持ちが入ったゲームができて良かった」とはキャプテン・CB畑野遼太(新3年)の言葉。注目対決を制し、広島が大会初勝利を手にした。
(文・写真=松尾祐希)
▽サニックス杯ユースサッカー大会2022
サニックス杯ユースサッカー大会2022