中央トーナメント1回戦 興國 vs 浪速
後半に入っても興國がボールを支配。宮原が右サイドに顔を出せば、早坂がカットインで仕掛けるなど相手を揺さぶる。反撃に出たい浪速だったが自陣ゴール前に人数を掛けさせられボールを奪ってもそこからのパスが繋がらず苦しい展開。
しかし追加点が欲しい興國も相手GK江野島孝弘の好守に阻まれゴールを割れない時間が続く。ゴールが決まったかと思われた9番FW山崎帝のヘディングシュートは直前のプレーにオフサイドがあったとされて取り消されてしまう。
1-0のまま終盤を迎えた興國だったが67分にようやく追加点。中央右を駆け上がった17番DF西岡隼平に平古が絶妙なスルーパスを通すと、西岡が右足でGKのニアサイドを打ち抜いた。
このまま試合は終了し2-0で興國が勝利し次戦に駒を進めた。
チャンスを多く作りながら2得点に終わった興國。しかしボール支配率で相手を圧倒した。キャプテンの宇田は中盤でセカンドボールを回収し続けた。派手なプレーではないものの、浪速からすると宇田にボールを奪われてカウンターを阻止されてしまう場面も多かった。そういう意味でも宇田の存在感は大きかった。
一方敗れた浪速も我慢強さが光った。相手のスピードに振り切られるシーンもあったが、粘り強いカバーリングで決定機を作らせなかった。5番DF奥野真大がパスカットから一人でそのまま持ち運んだシーンや、10番FW笹川泰人もスピードに乗ったドリブルで見せ場を作るなど健闘した。そしてファインセーブを連発したGK江野のプレーも印象的だった。
(文・写真=会田健司)
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