青森山田セカンド vs モンテディオ山形ユース(写真=AOMORI GOAL)

 均衡が破れたのは37分、MF23高良幸之介のコーナーキックのこぼれ球を「いい所に来たので、しっかり狙って押し込めた」とMF17谷口響。谷口のプリンスリーグ今季初得点で青森山田セカンドが先制すると、前半アディショナルタイムにはFW9衣袋元基が追加点。直後に前半終了の笛が鳴り、青森山田セカンドの2点リードで折り返す。

 後半、さらに攻勢を強める青森山田セカンド。65分にはゲームキャプテンを務めるFW11武田陸来のゴールで3点差に突き放す。守備でもGK30葛西淳とDF陣が山形ユースのシュートを前後半1本ずつに抑えて無失点で守り切り、そのまま3-0で青森山田セカンドが勝利した。

 ここまで暫定順位ながら、得失点差でも2位以下を大きく引き離して首位を独走する青森山田セカンド。キャプテンマークを巻く武田にこれまでを振り返ってもらうと、「尚志戦に負けた時からチームとしてのスイッチが変わりました。そこから学んだことは多かったと思います。リーグ前半戦は、前半のうちになかなか点が取れなかったり、五分五分の苦しいゲームをしていましたが、『立ち上がりからしっかり自分たちで(相手を)飲み込もう』と考え方を変えたことで、開始早々に先制できたり、今日も前半のうちに2点取れたりと、そういったゲーム運びができるようになったのが大きいと思っています」と語った。先制するも終盤立て続けに失点して敗れた尚志戦の痛い経験から学び、成長した青森山田セカンド。青森山田セカンドとしては3年ぶりとなるリーグ制覇へ、また一歩近付いた。

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