試合後には両チームとも悔しさをあらわにした(写真=白井邦彦)

 51分頃にはFW10髙木遥斗がエリア内に持ち込んで決定機を迎えるが、今度は大阪学院のキャプテンDF3島田楓吏が必死のシュートブロックに阻まれた。

 そんな中、試合を動かしたのは劣勢の大阪学院だった。65分の右CKからオウンゴールで先制に成功し、息を吹き返した。

 早く追いつきたい近江はリスク管理しながらも前線に枚数を割いて猛攻に出る。71分頃には交代で入ったばかりのFW9浅井晴孔がゴール前でビッグチャンスを迎えた。

 そして73分にはその浅井が左サイドからクロスを上げ、中央で受けた10番の高木が巧みなトラップからゴールへ流し込み、ついに同点に追いつく。

 同点とされた大阪学院は80分に一気に3枚替えを行い、さらに83分にも1人投入して流れを引き戻しにかかったが、結局、両者ともに追加点が奪えず1-1のドロー。勝点1を分け合う形となった。

 終了のホイッスルと同時に大阪学院の選手は倒れ込んで悔しがり、近江の選手は頭を抱えてピッチを後にした。この光景が物語るように、互いに最後まで勝点3を諦めない好ゲームだった。

(文・写真=白井邦彦)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関西1部
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