MF阪田のゴールで東山が先制するも、後半に反撃に出た初芝橋本が追い付きドロー決着

C大阪内定MF阪田の先制ゴールで喜ぶ東山イレブン

 4月9日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関西2部の第2節、 初芝橋本(和歌山)vs東山(京都)が紀三井寺陸上競技場で行われ、両者譲らず1-1の引き分けとなった。

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 神戸弘陵に0-2で敗れ黒星スタートの初芝橋本と、開幕戦が延期となっていたためこれが初戦となった東山の一戦。序盤から攻勢を仕掛けたのは東山。スルーパスやサイドチェンジなど多彩な攻撃で相手を押し込み、ロングスローやCKからもゴールを狙う。

 しかしここを無失点で乗り越えた初芝橋本も俊足の9番FW東野啓太が縦に鋭い突破をみせる。20分にはその東野の突破からCKを得ると、そこからチャンスを作りこぼれ球に4番DF松永健生が右足を合わせるもこれを枠の上に外してしまう。するとペースを引き戻した東山が均衡を破る。

 32分、右CKからニアが潰れた裏に走り込んだ10番MF阪田澪哉がゴールに押し込む。このセレッソ大阪内定MFの一撃で先制した東山は更に追加点を狙い押し込む。前半終了間際には抜け出した阪田が鋭い切り返しでGKを外しシュートを流し込むも、ここはDFが必死のカバーで防ぐ。東山は押し込みながらも追加点を奪えず1-0のまま前半を終える。

貴重な同点ゴールを決めた初芝橋本FW直真輝

 後半に入ると押されていた初芝橋本が反撃に出る。まずは50分、ロングスローをニアが逸らしたところに12番DF石丸晴大が合わせる。さらに53分には東野が中央左を縦に突破して左足を振り抜く。55分にも東野が裏に抜け出しGKと1対1に。いずれのチャンスもゴールには繋がらなかったが、東山の運動量が落ちたこともあり、初芝橋本が押し込む展開が続く。

 そして試合も終盤に入ったところで初芝橋本に遂に待望の同点ゴールが生まれる。84分、左CKをファーサイドで石丸が折り返し、混戦になったところを8番FW直真輝がゴールに押し込んだ。同点に追い付かれた東山もロングスローから15番FW豊嶋蓮央がヘディングで合わせるもこれはクロスバーに弾かれてしまう。

 勝ち越しを狙った両チームだったが、その後はゴールは生まれず試合終了。前半は東山が攻め、後半は初芝橋本が攻める。前後半ではっきりと展開が分かれたゲームは1-1のドローで痛み分けとなった。しかし、前半は押されながらもDF陣が最少失点で我慢し後半押し返した初芝橋本に、高校選抜組が抜けていた期間も長く、コロナの影響で活動も制限されていた中で攻撃が機能した東山。両チームにとっては"勝ち点2を落とした"というよりも、収穫の多い一戦となったのではないだろうか。

 (文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関西2部
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関西2部