就実 vs 広島皆実(写真=森田将義)

 試合終了間際には、就実の22番DF沼本響が放ったシュートがポストに直撃。ゴール前にこぼれた所を草野が詰めたが、シュートは枠を捉えられずタイムアップ。両者チャンスを活かせず、悔やまれる形で勝点1を分け合う事になった。

 初勝利はならなかった就実だが、課題ばかりではない。「チャンスは作れているので、最後PA内での精度が足りないのが、勝てない要因だと思っている。やっている方向には自信を持っているし、間違いないとも思っている。あとは勝ち点が付いて来れば、自信が付いてくる」。そう話すのは須田二三明監督で、決定力不足が解消できれば浮上の可能性は十分ある。

 広島皆実も同じで、4勝1分11敗と大きく負け越した昨年とは違い、今年は良いスタートダッシュを切れているのはチームに前向きな雰囲気を生み出している。「試合が終わった後に後悔がないように、前半から倒れるぐらいまで身体を張ったり、足を投げ出せている。そこが2連勝や最後の走り負けない姿勢に繋がったと思う」と話すのは新中だ。インターハイによるリーグ中断まで2試合。2チームはこの日出た課題を力に変え、全国行きを目指すつもりだ。

(文・写真=森田将義)

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