PK戦でシュートをストップし雄叫びを上げる京都U-18の守護神GK江角健太

 後半に入ると立正大淞南が京都U-18を押し返し、優勝を目指す両チームによって一進一退の展開が繰り広げられる。まずは46分、立正大淞南がPA付近正面でFKのチャンスを得るもこれはシュートが壁に当たってしまう。その直後には京都U-18がチャンスを作り、平賀のカットインシュートはわずかにゴール左に外れる。

 カウンターがハマり始めた立正大淞南は56分に決定機を迎えるも、10番MF野田叶のボレーシュートはGK江角健太のファインセーブで阻まれ、59分にはスルーパスで抜け出した野田がゴールに流し込むもオフサイドの判定。68分には9番MFダシルバ・イゴル・ヤンのドリブル突破で得たCKに5番DF坂井悠飛が頭で合わせる。このシュートは枠を捉えたがこれもGK江角がファインセーブ。

 押し気味に試合を進めていた立正大淞南だったが、77分に3番DF長根悠仁が2枚目のイエローカードで退場に。これによって守備に切り替えた立正大淞南を京都U-18が押し込むも、決定機は作れず後半も終了。0-0のまま勝負はPK戦にもつれ込む。

 PK戦では先攻の京都U-18が5人連続成功したのに対し、後攻の立正大淞南は4本目をGK江角に止められてしまい決着。スコアレスながらも両チームが見せ場を作り、決勝戦に相応しい戦いが繰り広げられたが、軍配は京都サンガF.C. U-18に上がった。

 (文・写真=会田健司)

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