FW古谷柊介は1得点・1アシストと攻撃を牽引(写真=多田哲平)

 後半に入って、日体大柏は完全にゲームを掌握する。41分に、左サイドからペナルティエリア深くに進入した古谷のパスを受けたFW9平野伶(3年)が巧みな反転シュートで2点目を挙げると、56分にはゴール前でこぼれ球を拾ったFW25上森ウエストリー修人(3年)が痛烈なシュートを決めて3点目をゲット。

 さらに72分には、左サイドのFW20大江颯太郎(3年)からのパスを古谷がダイレクトでゴールに流し込み4点目を追加。勝利を確実なものにした。

 そして守っては、GK12原田眞透(2年)、DF2中原湊(3年)、DF3古金谷悠太(3年)、DF5柴田光琉(3年)、岡田、そして途中出場のDF22中村駿輝(3年)のディフェンスラインが専大松戸の反撃を許さずクリーンシートに成功。最後まで集中を切らさず攻守に連動した戦いぶりを見せた。

 日体大柏の根引謙介監督は、選手たちの戦いぶりを称える。

 「中1日とコンディションのところで難しいなかで、選手たちは良い準備をしてくれました。決勝戦で勝つと負けるではやっぱり全然違うと思うので、勝ち切ろうというところで、全員がハードワークして戦ってくれたんじゃないかなと思います」

 見事に快勝を収めた日体大柏は、勢いを持って関東大会へと乗り込む。

 一方の専大松戸も、堂々と関東大会に臨めるはずだ。これまで出場機会が限られたメンバーが見せたエネルギッシュなプレーは称賛に値した。アンカーのMF16鮎川晴次(3年)と両SBのDF武井遼(3年)とDF21金澤誠隼(3年)以外は1、2年生という構成だったが、相手に臆することなく戦い、前半は出足の素早いハイプレスで日体大柏を苦しめた。とりわけ鮎川は巧みなボール捌きとリーダーシップでチームを引っ張り、遠山と上野の2トップはスピーディな突破など見どころを多く作った。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度関東高校サッカー大会千葉予選
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