國學院栃木 vs 宇都宮白楊

 後半に入ると、雨脚が強くなり、ピッチ状況が悪化。思うようにボールが繋がらず、トラップやパスが僅かにずれてしまう。それでも、MF後藤颯汰(3年)を中心に攻撃を仕掛け、ゴールをこじ開けにかかる。後半6分には後藤がCKから直接ゴールを狙えば、20分には後藤の突破からMF海老原康祐(3年)がゴール前でシュートを放つ。徐々にリズムを掴んでいくと、35分に決定機が生まれる。海老原が中央で受けると、ドリブルで局面を打開。相手の逆をとって2人のDFを外し、最後はGKとの1対1を制してネットを揺らした。

 残り5分で振り出しに戻すと、國學院栃木は勢いに乗って一気に攻め込む。しかし、宇都宮白楊も粘り強い守備で応戦。身体を張った守備で相手に得点を与えない。懸命のディフェンスで凌ぐと、ドラマはアディショナルタイムに待っていた。終盤はほとんどチャンスを作れていなかった宇都宮白楊はFKのチャンスを得る。ハーフエーライン手前からゴール前にボールを放り込むと、こぼれ球が海老原の下へ。迷わず右足を振り抜いた一撃は見事にGKの頭上を超え、土壇場で勝ち越しに成功した。

 残り時間を凌いだ宇都宮白楊が苦しみながらも前回大会4強の國學院栃木を撃破。勝利を収め、3回戦進出を決めた。

▽令和4年度関東高校サッカー大会栃木予選
令和4年度関東高校サッカー大会栃木予選