大宮U18vs健大高崎(写真=河野正)

 初優勝を狙った健大高崎は、後半に入ると次々とフレッシュな選手を投入し、反撃に出た。特に鋭いサイドアタックで好機をつくり、途中出場のFW中澤慶次(新2年)が際どい一撃を2本放ったほか、大宮をしのぐ6本のシュートをお見舞いしたものの、やや精度を欠いたことでゴールを割れなかった。

 大宮U15を4シーズン指導し、今春からU18を率いる森田浩史監督は、「新1年生が3日間とも参加したので疲労もあったと思うが、チームがひとつになって戦えて良かった」と選手の労をねぎらい、「チーム強化と土曜日から始まるプレミアリーグへの準備ができました」と喜んだ。

 大宮OBでもある森田監督は、U12を指揮していた2017年の第41回全日本U-12選手権でベスト4に導いた実績がある。

 大宮は4月2日のプレミアリーグ開幕戦で川崎フロンターレU-18(神奈川)と対戦する。高校入学前にいい体験をした上、最優秀選手に輝いた登丸は、「点を取ってプレミアリーグでのベンチ入りを目指しました。ああいうシュートは得意ではないが、決まって自信がついた」と破顔一笑。ドリブル突破と守備の背後に進入するプレーが持ち味というMFは、「力を付けて将来はトップチームに昇格したいです」と夢を語った。

 今回の浦和カップには1都11県から23チームが参加。まず23チームを4組に分けて予選リーグを2日間実施し、各組1位同士による順位決定戦を行い、勝者が決勝に臨んだ。当初出場予定だった前橋商(群馬)が辞退し、栃木SC U-18が急遽参加したが、D組だけ5チームで争った。

 参加チームは以下の通り。

 浦和、浦和西市立浦和浦和南浦和学院浦和東武南浦和レッドダイヤモンズユース大宮アルディージャU18(以上埼玉)、國學院久我山駒澤大学高等学校(以上東京)、東海大相模(神奈川)、中央学院敬愛学園(以上千葉)、健大高崎(群馬)、佐野日大栃木SC U-18(以上栃木)、明秀日立(茨城)、日大明誠(山梨)、富士市立(静岡)、日本文理(新潟)、聖和学園(宮城)、旭川実(北海道)

(文・写真=河野正)

▽第41回浦和カップ高校サッカーフェスティバル
第41回浦和カップ高校サッカーフェスティバル