赤穂vs松商学園(写真=田中紘夢)
3点目を奪いにかかった後半は、大きな壁が立ちはだかる。44分に市ノ瀬のPKがGK田中翔大に阻まれると、その後も田中がビッグセーブを連発。2年生守護神の活躍で、赤穂が息を吹き返した。終盤にかけて出足で上回り、65分には生坂悟夢のクロスを原が合わせて1点差に迫る。
残り時間は5分。追撃に出たい赤穂だったが、松商学園はコーナーフラッグ際で時間を稼ぎ、隙を与えない。プラン通りとはいかずとも、格上らしく堅実に試合を終わらせた。
会場は千曲市サッカー場。松商学園にとっては、昨季の選手権予選3回戦で長野東に下剋上を食らった地だった。それでも今井は「この前(4月9日)のリーグ戦は、ここで上田西に勝っていた。良いイメージがあったし、そこまで気を張ることなくできた」と振り返る。
この日も格下に苦戦を強いられたが、1点差を守り抜いて準々決勝に進出。2年生の今井は「もっと自分たちのサッカーができるし、自分ももっとできる。明後日には修正して良いゲームができるようにしたい」と前を向く。
次に立ちはだかるは、同じ県1部リーグ所属の松本第一だ。攻守両面でもう一段ギアを上げ、2013年以来9年ぶりの全国大会出場を目指す。
(文・写真=田中紘夢)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選
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