創成館vs長崎総科大附(写真=藤原裕久)

 開始から互いに相手を押し下げようと長いボールを多用する両校。創成館は波多野太一、長崎総大附は尾島栞蓮・武内大翼がそれぞれ相手の背後を狙っていくが、創成館は松井奏斗・中尾龍之介・池田隼人の3バック、長崎総大附は京谷來夢・瀬戸俊機の両CBがセーフティに対応でボールを弾き返し容易にゴール前まで迫らせない。前半の35分では相手の守備を攻略できない一方、相手にも守備を攻略させない攻防で、0-0のまま前半を折り返す。

 後半、前へのプレスを強める長崎総大附は尾島・武内の突破からチャンスを作っていくが、創成館も田川蓮翔・関優翔のサイド攻撃で反撃。互いにシュートまで何度か持っていくものの、ここは両チームのGK龟井一起(長崎総大附属)・濱村達也が安定感のあるセーブで失点を許さず。1点勝負の様相が強まった後半27分、横山恒星が右サイドから送ったクロスはわずかにGKから離れていく絶妙なコースへ。前に出ようとした濱村が前に飛び出しきれなかったわずかな隙を突き、福島がヘディングをあわせて長崎総大附が創成館ゴールをこじ開ける。

 1点を追う創成館はリスクを覚悟で攻勢に出るが、後半32分に田川が放ったシュートはゴールの枠を捉えきれず、33分にも福田虹斗がドリブルでゴール近くまで迫るがシュートまで持っていくことはできない。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長崎予選
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