日大鶴ヶ丘もチャンスを作ったが、日大豊山の守備を破れず(写真=多田哲平)

 後半に入ってもボールを握った日大豊山だったが、攻勢を強めた日大鶴ヶ丘の反撃を受ける場面も増えていく。

 11分、19分にFW13内本達三郎(3年)にペナルティエリア内に進入されてあわやというシーンを作られると、38分にはゴール前でのFKから際どいシュートを受け、40分にはMF15鈴木宏海(2年)のテクニカルなドリブルからゴールに迫られた。

 それでも、日大豊山はMF6荒木零大(2年)、MF8雨森光希(2年)、MF13小島大(2年)の3人の中盤を軸に素早い攻守の切り替えを見せ、相手の攻撃を上手くいなしていった。

 すると40+2分、野尻が再び痛烈なシュートを見舞う。この日2点目を突き刺して、チームに勝利を確信させた。

 野尻の2ゴールで日大鶴ヶ丘を下し、1次トーナメントを突破した日大豊山は、2次トーナメントの1回戦で大森学園と対戦する。

 一方で敗れた日大鶴ヶ丘も、球際で一歩も引かず、堅牢な守備を披露。複数人が素早く連動するハイプレスは、日大豊山を苦しめていた。内本、横関、FW9前田拓海(2年)ら前線の献身性や、CBのDF4石塚南琉(3年)のカバーリング、MF6池田優祐(3年)とMF8野村陽介(3年)の2ボランチの寄せは効いていた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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