後半に入ると立ち上がりは國學院久我山が攻め込むシーンを作る。6分は左サイドでボールを持ったFW中山がファーサイドにクロス。これをFW塩貝健人がシュートを狙うもジャストミートせず。直後の7分、CKを得ると途中出場のMF菅井友喜がキック。これは帝京GK川瀬にセーブされゴールには至らない。

延長に及ぶ激闘に勝利し喜ぶ帝京イレブン

 後半18分は帝京。FW齊藤がボールを運び、ゴール前やや左から強烈なシュートを放つも國學院久我山GK石崎大登がセーブ。24分はMF押川優希がゴール前でシュートを放つも、これは石崎が弾き返す。さらにCKからFW齊藤がヘディングシュートを叩き込むも、ボールは枠外へ。

 その後は一進一退の攻防が続き、帝京が1-0のまま逃げ切るかと思われた後半38分、國學院久我山はFW塩貝がシュートを放つと、ボールはゴールネットへと達し土壇場で試合を振り出しに戻す。

 延長戦に入った試合で底力を見せたのは帝京。延長前半9分、ゴール前で齊藤が粘ってボールをキープすると、途中出場のMF山下凜がボールを受け、体を反転させながらシュート。これがネットへと届き、勝ち越し点を奪う。

 すると帝京は延長後半にもFW伊藤聡太、DF梅木怜がゴールを奪い國學院久我山を突き放す。3点のリードを許す展開となった國學院久我山も必死の反撃を試みるも試合はそのまま終了。延長戦を制した帝京が準決勝へ進出し、2大会連続出場へ向けあと1勝と迫った。

(文・写真=風間久志)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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