三潴 vs 福翔(写真=中倉一志)
一方、押し込まれる形で試合を進める福翔も持ち味の粘り強さを発揮して、ギリギリのところで追加点を許さない。そして、三潴が見せた一種の隙を突いて同点に追いつく。時間は前半の25分。飲水タイム明けのファーストプレーで三潴がやや集中を欠いたと見るやスルスルとペナルティエリアに入り込んでゴールネットを揺らした。ほぼハーフコートゲームのような展開からワンチャンスを活かして奪ったゴールは、まさに福翔の抜け目なさを表したもの。そして勝敗の行方は後半へと持ち越された。
後半も三潴が攻め込み、福翔が粘り強く守る展開に変わりはない。両サイドからのスピード溢れる突破と、ゴール前でのコンビネーションで上回る三潴がいくつかの決定機を生み出せば、福翔も粘り強く守ってゴールを許さない。どちらかと言えば三潴に追加点のチャンスがあるように見えたが最後のところを許さないのも福翔らしさだった。
▽第101回全国高校サッカー選手権福岡予選
第101回全国高校サッカー選手権福岡予選