修猷館 vs 八女(写真=中倉一志)
そんな修猷館にとって悔やまれるのは31分のプレーとその直後の失点。ペナルティエリア内でフリーになった住山楽朗がシュートを放ったが、これをゴールライン上で八女の荒田蒼空がクリア。そして32分にカウンターから馬場敬斗に右足で流し込まれた。サッカーに「タラレバ」は禁物だが、馬場敬斗のスーパープレーがなければ試合は別の結果もあり得ただろう。
ここからは八女のペースで試合が進む。出足の鋭さで修猷館を上回るとボールホルダーに激しくプレスをかけて攻撃の芽を摘み、チャンスと見るやカウンターを仕掛けて修猷館ゴールを脅かす。そして後半3分、右サイドの深い位置で得たFKをゴール前に送り、修猷館GK日高悠貴がファンブルしたところを荒田蒼空が押し込んで決定的とも思われる3点目を奪った。
その後も八女の優勢は揺るがない。前へ出ようとする修猷館に対して堅固な守備ブロックを敷いて縦にボールを入れさせず。両サイドは完全に蓋をして修猷館のストロングであるサイドアタックを封じ込める。終了間際には修猷館の猛攻を受けたが堅守を崩すことなく無失点で締めくくって1次予選を突破した。
(文・写真=中倉一志)
▽第101回全国高校サッカー選手権福岡予選
第101回全国高校サッカー選手権福岡予選