長崎海星 vs 長崎日大(写真=藤原裕久)
その甲斐あって、50分過ぎから一進一退は徐々に長崎日大ペースへと変わっていく。そして56分、高嶺のCKをフリーで合せた白石快周のヘディングで先制点を奪取。その後も戦う姿勢を崩さない長崎日大は、終盤に長崎海星が見せた猛攻をGK福田雅哉中心に守り切り、1対0で勝利した。
「セットプレーで1点を取って、粘り強く守ってくれた。ウチはそういうところの強さに欠けていたんですが、選手が成長してくれたと思います」。
内容的には快勝とは言えない試合にもかかわらず、亀田監督は満足そうに試合を振り返った。そこには、これまで届きそうで届かなかったもう1つ上の強さに近づいた確信があったからだろう。「今日の手堅さは自信になる」と語る口調は力強さがあふれていた。
一方、敗れた長崎海星は新人戦・高総体に続き、ベスト8で大会を終えることになった。だが、チームは2年生も多く、来年の活躍が大いに期待ができるチームだろう。だが、今大会に限っては、長崎日大の勝負強さ、手堅さが一枚上だった。それを知ったという意味で、今回の敗戦は長崎海星にとってもより強くなるための大きな経験になったのではないだろうか。
(文・写真=藤原裕久)
▽第101回全国高校サッカー選手権長崎予選
第101回全国高校サッカー選手権長崎予選