岡山学芸館 vs 玉野光南(写真=寺田弘幸)

 そう高原良明監督が振り返った通り、攻守の切り替えを速くしてゴールに迫り続けた岡山学芸館は、0-0で迎えた後半にダブルボランチがゴールネットを揺らす。

 55分に福井槙がロングスローをゴール前に入れ、こぼれたボールを拾って波状攻撃を仕掛け、田邉望のクロスを山田蒼がヘディングで合わせてゴールネットを揺らした。そして69分には今井拓人のヘディングの落としを受けて木村匡吾がペナルティエリアに進入してシュートを決めてリードし、チーム全体で付け入る隙を見せることなく80分を戦い抜く盤石な試合運びだった。

 「今年は大事なときに決めることができていなかったんですけど、この大きな舞台で決められて本当にうれしいです。年間を通していろんなポジションをやってきましたけど、ボランチが自分の中でしっくりときた。自分の持ち味を出せるポジションなので楽しいです」(山田)

 「ずっと先生たちからも積極的にゴールを狙えって言われてきました。ボールに積極的に関わるのが自分の良さですし、その良さを出して決めれたのでうれしかったです」(木村)

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▽第101回全国高校サッカー選手権岡山予選
第101回全国高校サッカー選手権岡山予選