東海大諏訪 vs 松本県ヶ丘

 追いつきたい松本県ヶ丘はエースのFW9田中楼が魅せる。後半早々に決定的なシュートは惜しくも外れるが、再びチャンスが訪れる。

 「相手のセンターバックが大きくて、勝てないと思ったので、もう一人のセンターバックの方で勝負し裏にボールが入れば行けると思っていた」と話した通り、田中楼はうまく相手の背後にポジショニングをして、右からのクロスボールに反応しヘディングでゴールに流し込む。

 「ボールが来た瞬間は本当に時が止まった感じで。コースはそこしか見えなかったので、そこに体が自然と動いていました」というエースならではの鋭い嗅覚で同点弾を決め、試合を振り出しに戻す。試合は80分で決着が付かずに延長戦へ。

 そして延長前半、松本県ヶ丘はクロスボールのこぼれ球に反応したMF19塚田亘がゴールネットを揺らし逆転に成功。その後、東海大諏訪に猛攻を仕掛けられるも、松本県ヶ丘は1年生GK北澤聖也がビックセーブを連発し、そのままタイムアップ。2008年度以来となるベスト4進出を決めた。松本県ヶ丘は10月29日に行われる準決勝で、松商学園と対戦する。

(文・写真=古部亮)

▽第101回全国高校サッカー選手権長野予選
第101回全国高校サッカー選手権長野予選