2点に絡む活躍をみせたFW山崎帝(写真＝会田健司)
ようやくリードを奪った興國は69分、縦パスを受けた山崎がDF2人の間をドリブルで突破。飛び出したGKを外した山崎の横パスをMF10宮原勇太(2年)が押し込んで追加点。
さらに興國は78分に宮原のアシストから岡野がダメ押しの3点目を決め勝負あり。興國が賢明学院を3-0で振り切り準々決勝に進出した。
惜しくも敗れた賢明学院だが、プリンス関西1部で首位の相手に堂々の戦いぶりを見せた。
キャプテンのMF6藏本桜大は「(興國は)シンプルに強かったです」と相手に脱帽しながらも、「ミーティングから試合中も選手同士声を掛け合って前からプレスもいけていたし、ハメるところもしっかり出来ていました」と狙い通りの戦い方が出来たとコメント。格上相手にも臆せずに見事な戦ぶりだった。
一方、勝利した興國の内野智章監督は「0-3で負けていてもおかしくない試合」と思い通りに行かなかったとゲームを振り返り、「それでも勝ち切ったことと、交代選手5人が試合に出れたことはポジティブ」と次のステージに進んだことで、選手たちが成長できる試合がまた増えたことを喜んだ。
苦しみながらも3年ぶりの全国に一歩前進した興國。ネガティブな面も出てしまったが、悪い流れを断ち切った選手層の厚さも際立った試合となった。
興國は次戦、準々決勝で前回大会王者の阪南大高と対戦する。
(文・写真＝会田健司)
▽第101回全国高校サッカー選手権大阪予選
第101回全国高校サッカー選手権大阪予選
