2点目を決めた伊奈学園MF18野澤光(写真=佐藤亮太)

 コンパクトな陣形。執拗かつ速い寄せ。サイドに追いやる守備。ロングボールの多用。つなぎたい伊奈学園は攻め手を封じられた。それがわかるように伊奈学園の前半のシュート数、わずか2本と完全に抑えられた。守備で相手を疲弊させ、カウンター狙いの朝霞としては理想的な展開となった。

 ハーフタイム、伊奈学園・伊能勝人監督は「相手のリズムに合わせない」「DF陣は集中すること」「相手は速いパスに対応しきれていないから続けていく」などいくつか指示を与えた。とはいえ、後半に入っても、ほぼ何もさせてもらえなかった。

 流れを手繰り寄せた63分の先制点は朝霞のミスから生まれた。朝霞GKがペナルティエリア内で味方のバックパスを手で触ってしまい反則。間接FKとなった。これを伊奈学園がきっちり決めた。

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第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選