攻撃の起点となった東京成徳大深谷FW15平井心瑛(2年)

 追いつかれた成徳深谷は、失点直後に決定機を迎えるが、これは得点には至らず。その後も両チームとも、ロングスローやCKなどのセットプレーからチャンスを創出していくが、脅威となれど最終局面で精度を欠いて、決定打とはならない。

 1-1で後半を迎えると、両チームとも相手の戦い方に慣れたのか、一転してゴール前での攻防が減り中盤でボールを奪い合う展開が続く。

 後半38分に、西武文理のFW9井上大地(3年)がショートカウンターから決定機を迎える。しかしGKを巧みにかわして放ったシュートは勢いがなくDFにクリアされる。

 その直後にも西武文理がPK獲得かと思われたがノーファウルの判定に。

 そしてアディショナルタイムに入り、延長戦突入の気配が色濃く漂い始めたところで、なんと成徳深谷がPKを獲得する。

 そのPKを、途中出場のFW17片山樹(3年)が、プレッシャーのあるなかで確実に決めて、ついに勝ち越し。その直後に試合終了のホイッスル。ドラマチックな勝利を掴んだ成徳深谷は、次戦への切符を手にした。準々決勝では狭山ヶ丘と対戦する。

▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選