巧みな個人技を見せた浦和学院FW石川真稀

 後半最初のチャンスは浦和学院。1分にCKから先制点を狙う。これは得点に至らずもスコアが動きそうな予感を抱かせた。

 またその後にはパスミスからGKと1対1と決定機を大宮東に作られるが、ここはGK12石野哲也(3年)の勇気ある飛び出しで阻止した。

 そして待望の先制点を先に奪取したのは浦和学院。後半17分、CKからDF20日下部貴大(3年)が強烈なヘディングを叩き込んでゴールネットを揺らす。緊迫した試合で、重みのある先制点を決められたのは浦和学院にとっては大きかった。

 ところが後半27分、大宮東のDF2小川颯太(3年)が左サイドからセンタリングを上げると、浦和学院のDFがクリアミス。ヘディングしたボールがゴールへと入ってしまい、思わぬ形で同点ゴールを与えてしまった。

 勝ち越しゴールがもたらされたのは、延長戦突入のムードが漂い始めてきた終了間際だった。後半36分、浦和学院の日下部がゴール前の混戦からシュートを決めて、値千金のゴールを決めた。

 結局このゴールが決勝点となり、浦和学院が2-1で接戦を制した。日下部は先制点に加え、終盤での決勝点を決め、勝利の立役者となった。ベスト8へ進出した浦和学院は準決勝で武蔵越生と対戦する。

▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選