中央国際のMF古川リドゥワンは相手の脅威となった(写真=多田哲平)
49分の追加点はその高橋からだ。カウンターで高橋が縦パスを供給すると、それに抜け出した内本がGKをかわしてシュートをゴールに流し込む。チームメイトに精神的余裕をもたらし、相手に焦りを与える、日大鶴ヶ丘にとって大きな追加点だった。
その後77分には相手MF20小椋詩恩(1年)に抜け出され絶対的ピンチを迎えるも、GK1藤井新(3年)が1対1をセーブ。さらに79分の小椋のミドルシュートも藤井が片手1本で弾き、見事に難を逃れる。
そして終了間際の80+5分に、CKの流れから高橋がクロスを上げると、それがそのままゴールに吸い込まれダメ押しの3点目が生まれた。
全員が個性を発揮した日大鶴ヶ丘は盤石の内容で初戦を突破。2回戦で都立小平と相まみえることになった。
一方で中央国際も、東京ヴェルディにサポートを受け、そのアカデミーコーチに指導を受けているだけあって、質は低くなかった。カウンターの迫力は十分で、特に右サイドのMF7古川リドゥワン(3年)のフィジカルとスピード、左サイドのFW14杉本健太朗の突破力は相手の脅威となっていた。
(文・写真=多田哲平)
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選