早稲田実業 vs 正則学園
後半に入ると早稲田実業が攻勢を強めていく。2分、MF高橋が右サイドから攻め上がり中にクロスを送る。このボールにMF8中安亮平(3年)がシュートを放つも、正則学園ディフェンス陣が体を張ってクリア。4分にはMF中安が左サイドからドリブルでボールを運び、正則学園ゴールを脅かす。さらに6分、左サイドから攻め上がった途中出場のMF17須藤侑介(3年)が中にクロスを送るも、正則学園GK1宇野孝弘(3年)が判断良くクリアする。
早稲田実業は後半11分にもいい形を作る。左サイドを攻め上がったMF高橋が中央のFW岩間へパス。岩間がこれを左サイドのMF須藤に送ると、須藤はファーサイドのFW12松下岬(1年)に展開。岬がシュートを放つも、正則学園GK宇野がファインセーブを見せ、惜しくも得点には至らない。
ピンチを逃れた正則学園は直後の後半12分、FW内山がゴール前で絶妙な抜け出しを見せる。ドリブルでボールを運ぶと、ペナルティエリア内でPKを獲得。これを自身がきっちりと決め、正則学園が均衡を破る。
同点に追い付きたい早稲田実業は、選手交代のカードを切りながらゴールを狙う。試合終盤にもMF中安のヘディングシュートやMF高橋のプレースキックなどから得点を奪いにかかるも、正則学園は全員がハードワークし得点を許さない。
すると間もなくタイムアップを告げるホイッスル。体を張ったプレーを見せた正則学園が“格上”の早稲田実業を1-0で撃破。白熱のゲームを制し、3回戦進出を決めた。
(写真=矢島公彦、文=風間久志)
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選