都立東久留米総合 vs 成立学園

 前半をスコアレスで折り返し、迎えた後半、押し気味に試合を進めていた成立学園がスコアを動かす。7分、ここまで再三チャンスを作っていたMF渡辺がゴール前でシュートを放つと、ボールはネットを揺らし、ついに先制点を奪う。

 しかし都立東久留米総合も意地を見せる。後半9分、途中出場のMF20関稀巳(2年)が左サイドから攻め上がり成立学園ゴールを脅かすと、11分には中盤からのフィードボールにFW11江川諒(3年)が詰めてシュートを狙うも、成立学園GK1鈴木健太郎(3年)が寸前でキャッチ。得点は奪えずもいい流れを作ると、20分、ゴール前でFW江川がシュート。これがネットに突き刺さり、試合を振り出しに戻す。

 その後は両チームとも選手交代のカードを切りながらゴールを狙うもののスコアを動かすことはできず、試合は延長戦へと突入する。

 延長に入ると前半4分、成立学園はセットプレーからゴールを狙うと、7分には途中出場のMF18外山朔也(2年)がゴール前でボールを受けシュート。しかし都立東久留米総合GK中谷がファインセーブを見せ、得点には至らない。

 なおも攻める成立学園は延長後半1分、MF7陣田成琉(3年)からのパスを受けた途中出場のFW22野尻七誠(3年)がシュートを放つと、ボールはネットを揺らし勝ち越しゴールを奪う。

 その後、都立東久留米総合は同点、逆転を狙い必死に反撃を試みるも、成立学園のディフェンスを崩すことはできず、試合終了のホイッスル。成立学園が都立東久留米総合との熱戦を2-1で制し、西が丘での準決勝へと駒を進めた。

(文・写真=風間久志)

▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選