興國は見事に優勝。全6試合で21ゴールを奪う、充実の内容だった(写真=多田哲平)

 そんな宮原は試合に入る前に、「先に出ていたメンバーが前半2-1で勝っていてくれたので、僕らが出て負けるわけにはいかないと思って臨んだ」という。さらにピッチに入るうえで、もうひとつ意識することがあったそうだ。

 「サイドハーフが本職ですけど、今日はFWをやったので、とにかく点を取ろうと。相手には福田師王くんがいて、彼はこの遠征で8点取っていたので。結果的に今日僕は3点取って計4点でしたけど、やっぱり彼のことは意識します。プレースタイルとか身長とかは全然違うんですけど、同じ海外を目指していて、FWとしてめちゃくちゃ良い選手なので、目標としています」

 以前からSNSを通じて交流していたという2人は、オランダとドイツのチームへ練習参加した時期により仲を深めた。

 そんな友人であり、ライバルであり、目標でもある相手エースの眼前で奪ったハットトリック。その活躍ぶりは圧巻だった。

 なお同大会は、相互支援協定を締結している柏レイソルユースと日本体育大学柏高校サッカー部が、柏レイソルのホームタウンにおいて、ユース年代の交流と強化を目的として企画したサッカーフェスティバル。今回で2回目の開催となる。

(文・写真=多田哲平)